Pocket

 本日のビッグワードは”menace“です。

[toc heading_level=”2″]

原文をちょこっと解説

 本日は”The Japan News, phone zombies beware: Honolulu cracks down, 2017.10.27“からです。

The state capital of Hawaii is the first big U.S. city to crack down on “phone zombies” as a menace to public health.
ハワイの州都(ホノルル)は、合衆国の大都市ではじめて「電話の怪異」を取り締まり、公衆衛生を脅かすものとして認めた。

歩きスマホ

 以前にニューヨークで否決された法案と似たようなものが、今度はハワイ(ホノルル)で可決されました。賛成が7、反対が2となる多数決。時代の流れを感じます。反対に投票したアーニー・マーティン氏は、”A social media campaign would probably be more expansive than any legislation we pass.“(ソーシャルメディアをつかって広めたほうが、たぶんこんな法案を通すよりも話が早いと思う)としています。こちらも納得できます。

ゾンビ

 ゾンビというのは、アフリカ・ヴードゥー教における表現です。悪霊が命を宿した死体のことで、いろいろなバージョンがあります。そこから多岐に派生していることばで、意味が追いにくい場合がありますね。前のパラグラフで”crossing the street with your nose in a smartphone“と表現しているため、ここでの意味は「歩きスマホに夢中なあまり惰性で歩いている気持ち悪いやつら」ぐらいでしょうか。訳語に悩みます。

“crack down on”

 取り締まるという意味で、ニュースでは頻出の成句です。割れるほど鞭で叩く、というニュアンスらしく、そのため”crack“(ひび割れる)という動詞が使われているのでしょう。ほかにも”crack a case“(事件を解決する)のようなイディオムもあります。

“menace”(脅威)

 原文のように”as a menace to sth“(~への脅威として)というふうにつかうこともあれば、直接”contribute a menace to sth“(~に対する脅威となっている)という形もとります。

 ”contribute“は、”help“とちがって、単になにかを寄与することなので、好意的な文脈だけにかぎりません。

 語用について『英和活用大辞典』を引きます。

defeat the menace(脅威に打ち勝つ)
pose a menace to sth(~を脅かす)
a major menace(主要な脅威)
a big menace to sth(~への大きな脅威)
a grave meance to sth(~にとっての重大な脅威)
the greatest menace to sth(~への最大脅威)
a constant menace(絶え間ない脅威)
an ever-threatening menace(不断の危険)
an internal menace(国内の脅威)
a positive menace(明らかな脅威)
a potential menace(脅威がひそんでいる)
Great menace lurks in the darkness of space.(宇宙空間の暗闇には大きな脅威がひそんでいる)
a voice under quiet menace(無言のおどしを含んだ声)
demanding money with menaces(金をおどしとること)
They were forced, under menace, to this act.(脅迫されてやむを得ずこのような行動を取ったのだ)
There was menace in his voice[eyes].(彼の声/目つきにはおどしがこめられていた)
Such nations are constantly menaced by war.(このような国々は絶えず戦争におびやかされている)

 語源としては、フランス語(ラテン語)からそのまま入ってきたようです。意味的には”threaten“なので、ほぼかわらずですね。


画像:Tim gouw